スタッフの児玉です。
先だって、高校卒業で退会されたラグビー選手のかたが戻ってきてくださいました。大学の練習オフを利用してのご来館でしたが、元会員さまとの再会は、いつでも嬉しいものです。
彼を始め、ラグビー、アメフトなどのパワー系とされる競技の選手も、このトレーニングに取り組まれています。
こちらでのトレーニングは、関節の可動域が拡がること、筋肉の柔軟性が高まることに注目が集まりがちで、あたかもパワー系の競技には合わないかのように捉えられる向きがあります。
決して、そのようなことはありません。
競技においては、いたずらに身体を大きくすればよいというものではありません。
パワーが重視される競技では、高重量でトレーニングされるケースが多い傾向にありますが、そのいっぽうで抱えておられる悩みも耳にします。
「身体は大きくなったのに、競技に活かせない」
「使用重量はアップしたのに、ステップのキレが落ちた」
「筋トレの翌日だと、こまやかな技術練習が充分にできない」
高重量でのトレーニングを、我々が否定できるものではありません。
ただ、ラグビー、アメフトの場合、相手選手とのコンタクトがあります。重だるく鈍い感覚のまま競技をされていて、どこかで故障、ケガにつながっては大変です。
筋肉の性質はバネそのものなので、弾力性を欠いてはパワーもスピードも求めようがないのです。
こちらのトレーニングでは、マシンで動作を行なうことで疲労を抜き、実施前よりも軽く柔らかい身体の状態を求めていきます。
身体の状態を高めることで、競技中に着地する足の向きなどを含め、精緻な動作を求められると考えると、練習の取り組み方も変わるのではないでしょうか。
もちろん、スピード、パワーを追求するメソッドも発展的にお伝えしています。
こちらのマシンだからこそできることは、決して少なくないのです。
P.S.
先月、大学の卒業に合わせ、フロントスタッフの2名の方がアルバイトを終了されました。新天地での彼女たちのご多幸を願ってやみません。
就職する前に読む本をと想像すると、『校閲ガール』(宮木あや子さん/角川文庫)が思い浮かびました。小説のほうが、ビジネス本よりも胸に響くことがあります。