#10 勉強とのバランス

スタッフの児玉です。

 

トレーニングは、アスリートの方に限定されるものではありません。日常を快適に過ごすためにも活かせるものであり、それは学生の方にも共通します。

現に、W.W.宝塚には特定のスポーツをされていない学生会員さまも来られています。

体調はあらゆる行動のベースになるので、いずれの行為であってもコンディションがよいに越したことはありません。

さらに言えば、受験勉強をしながら継続されたケースもあるのです。

 

ある高校球児の方が、志望校をめざして予備校に通われたことがあります。

進学後は野球部への入部を目標にされていたので、浪人中も運動をゼロにはされず、トレーニングを続けられたという経緯でした。

とはいえ、高校生の頃とは違って、1日のうちトレーニングに割ける時間は限られます。当然ながら、メインとなるのは予備校の時間割であり自宅での勉強です。

回数を多く行なうことでよい反応が得られるのも、こちらのトレーニングの特長ですが、じっさいには時間が限られる状況も多々あります。ですので、トレーニングの種目数をあえて少なく絞ったメニューに変更となりました。

 

ただ、これが悪い面ばかりではありませんでした。

限られた時間だからこそ、それまで以上に動作を大切にトレーニングに励まれたのです。そうして勉強とトレーニングに並行して取り組まれた結果、見事、国立大学に合格されました。合格後の「トレーニングがリフレッシュと集中につながりました」との感想が嬉しかったのを覚えています。

 

振りかえると、大学院生や医療系のお仕事の方も、研究の合間にご利用いただいています。研究職の方も受験生の方と同様、長い時間を座って作業をされることが多いものです。

一定の時間、机の前に座って行なう行為では、スポーツとはまた違った体力が求められます。マシンでの適切なトレーニングで血流が高まれば、意識がより明瞭になることも期待できます。

受験生の方にも、こちらのトレーニングを活かしていただけたら悦ばしい限りです。

 

P.S.

「古代の日本人は、『幸福って何?』と問われると、『心の中に、いっぱい花が咲きあふれているように感じること』と答えられました。」

これは、中西 進さんの『ひらがなでよめばわかる日本語』(新潮文庫)の一文で、「幸い」の語源が「さきはひ」だと述べられた箇所です。

やまと言葉の魅力を知ることができる1冊でした。

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