#6 音が変わる。

スタッフの児玉です。

以前にW.W.京都スタッフだった頃、会員に京都市交響楽団の方がいらっしゃいました。

お話しする中で、優雅なイメージと異なり、じつはクラシックの演奏が重労働であることをお聴きしました。

たしかに、演奏の際には楽器を支える膂力(りょりょく)が求められる上、姿勢、動作も左右で異なります。そのことから生じる左右のアンバランスもあるでしょう。

そうした中で、大曲だと1時間を超えて演奏されるのですから、身体への負担も推しはかれようというものです。

 

興味深かったのは、身体の状態で演奏の「音」が変わるということでした。

たしかに演奏も動作表現のひとつなので当たり前かもしれませんが、認識を新たにしました。

また、鳥取/本部では、このトレーニングによって、肺活量が変化することもすでに検証されています。であれば、トレーニングによる体調の維持は、弦楽器や打楽器は言うにおよばず、管楽器の方にも欠かせないと言えるでしょう。

こう考えると、芸術分野とされる音楽ですが、コンディショニングの大切さはアスリートと何ら変わりません。

 

京都市交響楽団の方々も、身体に関する意識の高い方ばかりでした。練習後、あるいは午後、夜の公演の前に来られることが多かったと記憶しています。

話を耳にして身体の悩みを抱えてお仲間の方も入会されるという流れで、楽団員の方々の輪が広がりました。

 

音楽家の方は、たとえ寒さが厳しいなどの苛酷な状況であっても、演奏しないわけには行きません。プロフェッショナルならではの厳しさの一面でしょう。

こちらのトレーニングがよりよい演奏の一助になるなら、幸いです。

 

P.S.①

ヒロイックファンタジーの金字塔/グイン・サーガ/第42巻『カレーㇴの邂逅』(栗本薫さん/ハヤカワ文庫)を、中古本を買って読みました。

登場人物の1人が主人公の豹頭将軍グインと再会する場面で、45年での境遇の変化を述懐するシーンがありました。

ここ45年のコロナ禍による環境変化と重ね合わせて、読み進めていました。

 

P.S.②

最寄りの「阪急/逆瀬川」駅は、ツバメの巣が、つとに多いところです。

4日前、この春はじめてのツバメを目にしました。いよいよ、春到来です。

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